動的平衡 福岡伸一著
実はこの本は約一年前に図書館で借りて読んでいたが、事情で途中辞めになっていて、
思い出してまた借りて読んでみた。
生物学が素人の僕ぐらいが読むのにはちょうど良い。
それにしてもこういう事は学ばないと知らない事ばかりだ。
哲学的に人間とか魂とかを考える事は普段からよくあるのだが、
物理的に人間という生き物とは何なのか、知っているようで知らない。
細胞、脳、消化器官、脂肪が蓄積されるメカニズム、はたまた食品偽装から遺伝子組み換え作物、
ES細胞、DNA、ミトコンドリア、病原菌など。
動的平衡とは、
「生体を構成している分子は、すべて高速で分解され、食物として摂取した分子と置き換えられている。
身体のあらゆる組織や細胞の中身は常に作り変えられ、更新し続けているのである。」
あらゆる環境に変化し、サスティナブルに平衡を保つ生命体ということだと思う。
そしてパーツの集合体という機械論的ではなく、全ての細胞でできあがる生命体であるということ。
また、機械的であれば不足するパーツがあれば外から補う必要があるが、体は細胞に意思があるように、自ら補おうとするのである。
先日観たNHKの「人体」を見た後だととてもわかりやすかった。
自分は自分だけのものではなく、心と体は別物だということ、
人間って「ある」けど「ない」んだと改めて感じた。
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