またも森博嗣氏の本を読んで思ったことを記す。
テーマは「自分らしさ」だ。
日本が高度成長した後、僕が大人になった頃からだろうか。
日本の教育が記憶力優先の詰め込み教育だった為に個性の無い人間(社会人)が増えてきたので、やたらと「個性を出す」ということが言われ始めた気がする。
本の中で森氏は空気を読み、協調し、社会に適合しようとした結果、無理をして受け入れたために生まれた「窮屈感」が生まれる。
その意味でっは自分らしさは、「意図的に捨てられた過去の自分だった」ということで案外わかりやすい物語であると解説している。
周りを観察すると、自分と似た人はいない。みんな違う。意見も合わない。気持ちもわからない。そして(そのギャップ)に腹が立つ。
その苛立ちが「自分らしさ」であると。
一般的には良いところ、悪いところ、人と違っていいんだよ。というような表現をすることが多い気がするが、
そもそも、人と違うということが前提でその違いこそが自分らしさと定義しているのはさすが森博嗣氏、視点が普通では無いなと思う。
しかし、そこが理解できたとして、実社会でどのように振る舞うかが別問題であり、やっぱり協調したり、他人の意見や感情を理解する努力は必要であり、
自分らしさをさらけ出したらいいのかというとそういう訳でもな
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