2014年7月13日日曜日
最強伝説 黒沢
全巻読了
ビッグコミックオリジナルを立ち読みしている時に「新黒沢 最強伝説」を見て、
やけに特徴のある画風で単純な内容なのに飲み込まれるというか、共感できるストーリーで非常に興味を持った。
どうやらあの「カイジ」の作者で、前作「最強伝説 黒沢」というのがあることを知り、レンタルだけど全11巻読み切った。
ストーリーは単調であるけれど、冴えない未婚の中年男の心境、人生のやりきれなさ、不足感、失った夢、こんなはずじゃなかった人生、人望の無さなど、
中年男の内に秘める部分(心理)を44歳の主人公黒沢はおもむろにさらけ出してくれている。
そして黒沢はいつも正面切って自分を葛藤し、立ち上がり、人間とは何かを問いかけてくれている。
泥臭く、時には昔の青春ドラマのようであり、勧善懲悪的でもある。
(途中争い事でダルい箇所もあるが・・)
読む人によっては理解できないつまらない作品かもしれないが、グッと響いた。
これは映画ではなく、うまく1クールくらいのドラマにすると面白いだろうなと思った。
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