2017年3月16日木曜日

釈迦の教えが面白いほどわかる本

以前にお寺でいただいた本で、さわりだけ読んでそのままだったけど、今になって読んでみました。
田中治郎著「釈迦の教えが面白いほどわかる本」

仏教以外の宗教もあまり深くは知りませんが、
仏教だってしっかりと勉強したことはありませんでした。

日本人ならある程度は葬式や墓参り、お仏壇など多少は仏教に関わることがあります。
僕自身、そういう慣習的なものは子供のころは多少関わることがありましたが、大人になるにつれ縁遠いものになっています。

しかし、大人になってからは手塚治虫のブッダを読んだり、「お釈迦さまの教え」「ブッダに学ぶ~~」とかの教養や啓発本に触れることは度々ありました。

また、数年前は地元のお寺で座禅会に参加したりしていました。

しかし、いまだに触り程度の知識しかなく、いつになっても禅宗とはなにか、浄土真宗とは何か、一体どのように仏教が日本に伝わってどう浸透してきたのかよく知りませんでした。
というか、覚える気がないからすぐ忘れているのか・・

この本は中学生レベルでもわかるように非常にわかりやすく書かれています。
しかし侮れなく、かなり詳しく書かれていて釈迦の教えから歴史まで広く理解ができます。

この本で知った新たな発見といえば、現在の仏教は大きく分けて「小乗仏教(上座部仏教)」と「大乗仏教」の二つの流派があるということ。

解釈は細かくて難しいのですが、簡単に言うと
「小乗仏教(上座部仏教)」=悟りを目指す。
「大乗仏教」=自分と他者の救済を目指す。
(この中でもまた細分化されるのですが)

なぜ分かれてきたのかは本書に書かれていますが、どちらが良くて悪いってことは無いとは思いますが、自分自身がどうありたいかを理解したうえで、各仏教、各宗派を選ぶと良いのでしょうけど、
何も知らずにある宗派の教えを知り、『これが仏教だ』と思いこむのはよろしく無いような気がします。

各仏教、各宗派それぞれに教えがあるのですが、真実としては“お釈迦さま(ブッダ)は自身では一切記録を残していない”ということ。
お釈迦さまがお話された事をお釈迦さまが死後に弟子たちがまとめたものであるということ。

そもそもお釈迦さまが悟った真理は深遠すぎて人々には難しいと考え、教えを広めようなどとは思っていなかったが、梵天(ブラフマン)が現れて人々に説いて救済するように言われてから、人々に教えることにしたという事は有名な事なのです。

改めて思ったのは、お釈迦さまって『神』について触れてないなと思った・・・
謎は深まります。

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