2014年11月18日火曜日

吉田松陰を読んだ


吉田松陰に興味を持ったのは来年(2015年)の大河ドラマが吉田松陰に関わっているからではない。

一冊の本「覚悟の磨き方」に出会い、今までに出会った思想、価値観とは違う何かを感じた。
ある程度は幕末の出来事は知っているので吉田松陰の名は知ってはいたものの詳しくは知らなかった。















それは安定や安心、ましては快楽、享楽などを良しとするものでは無い。
神や宗教、悟りなどとは違う位置で学問を持って自己を研鑽する思いがあった。

吉田松陰は言う。
使えない学問には意味が無い。
実践して活きるもの。

普通に読めば当たり前の道徳的観念が連ねている本のようではあるが、
激動の幕末に型破りな行動を多々起こし、何度も投獄され、松下村塾を引き継ぎ人にお教えをし、最後には幕府に処刑されるという生き方をされた人の重みがある。

その後どうにも詳しく知りたいと思った。
ならば小説で吉田松陰を読んでみようと思い、ここは有名な山岡壮八先生の著書で読んでみようと文庫本2冊を買って読んでみた。


実は今までは時代小説は読みにくくて苦手だった。
しかし、松陰に興味を持つあまりなのか山岡壮八の文章が面白いのかスラスラと面白く読めた。
出生前から処刑までが描かれているのだが、まさに波乱の人生。
かつ信念、志を持って人生を全うした方だった。

幼少期から勤勉で(そう教育された面もあるが)、知欲の鬼であり、実直で優しく、自己よりも他を重んじる。
ただそうした背景には自己に厳しい面があった。

そうした松陰から自分自身、非常に甘く生きているなと思わされる。

楽しく生きていればいいのか
夢が叶えられればいいのか
やりたい事がやれればいいのか

苦しい人生が駄目なのか
夢が叶わないと駄目なのか
淡々と生きているのは駄目なのか

幸せ求めるだけでいいのか
不幸だらけの人生が悪いのか

今一度人生を考えさせられ、希望を頂いた。

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