2015年3月15日日曜日

講猛劄記より (1) 

吉田松陰 講猛劄記より

「強恕して行ふ、仁を求むることこれより近きはなしとは、何等の親切の教えぞや。
大儀なることを勉強すると、人の情を思いやりて己の行ひをするとより学問は始まることにて、
是れ強恕の道なり」 




(川口正昭訳)
強恕、つまり大いに努力し、まごころから人を思いやることこそ仁を求めるには最も近い方法である、とは本当に親切な教えであるなあ。
骨の折れることを強いて行うこと、また人の気持ちを思いやりながら自分が実践することから学問は始まるのである。
これが孟子のいう強恕という生き方である。


先日読んだ松陰の「留魂録」読んでもわかるが、そもそも松陰の考える学問がどう生きるかというものだと思うのです。だからこのように道徳を重んじています。
根幹となることだと思うのでとても大切です。

孔子も「恕」がとても大切と言っていますね。

いま道徳教育の導入が問題になっていますが、そもそも日本の歴史を見ても論語などの道徳教育が入ってきて日本人ならではの人間性が育ってきたともいえると思います。

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