2017年4月10日月曜日

自由に生きる ーよき縁となし、よき縁となる。抜苦与楽の実践哲学

僕にとってプラユキ・ナラテボーさんの2冊目の本です。
前回は図書館で借りましたが、今回は書店にありましたので買いました。
大変内容の濃い一冊でした。


前回の「苦しまなくていいんだよ」は対機説法的な内容で読みやすかったのですが、
この本はどうかとパラッと見てみるとやや難しそうに思えました。
しかしブッダの説いた教えを細かくそして深い事が書かれており、
是非とも読んでみたいと思い購入に至りました。
内容は結構高度でありながら(僕にとっては)上手に解きほぐすように書かれていて読みやすく感じました。

とはいえ理解が出来ないところは何度か読み返したりもしましたが・・

内容は、プラユキ師のタイ僧侶になるいきさつ、夢のこと、十二因縁、口の四善業(くのしぜんごう)、三学(戒律、禅定、智慧)
タイ仏教の開発僧、言葉、業、怒り、そしてアーナーパーナサティ瞑想、気づきの瞑想などの内容です。
作家の石井光太氏、認知行動療法の心療内科医・熊野宏昭氏との対談も。

タイ農業についてはなんと日本の自然農法の福岡正信氏のことも書かれていました。

特に面白かったのは戒律の章で、戒律は〇○してはいけないというものであるが、それが結果として自由になるという、
普通では考えられない理論は面白い。

仏教に限らないが、個人的にこの厳格的に何かをするとか、自制することの意味ということは昔から考えるところがあった。
それが仏教的(上座部仏教)にはこういう解釈があるのかと新たな発見がありました。

対談など専門的な言葉も多くまた知らないカタカナ語も(笑)多く登場し、仏教書でありながらどことなく先端を行っているようであり、
哲学書っぽくもあり、そして科学的でもあると感じました。

そして本書も終盤になってアーナパーナサティの実習(瞑想)の章では更に驚きました。
ブッダ直伝の呼吸瞑想とあります。
日本でこれを教えてくれるところは無いような気がしますが(知らないだけかもしれませんが)
実践するとどのような変化があるかと書かれていますが、読んだだけで興奮する内容でした。
まだ実践してはいませんが、(自分で独自で進めて大丈夫かわからないし)
こんな体験ができるのだろうかと思いつつ、これが実践できるなら自分にとっては大きな変化になり得ると。
やはりブッダ直伝とはスゴイものだと思いました。

(後日瞑想会に参加させていただく予定にしているので楽しみです。)

プラユキさんの本を2冊読んで思うことは、ただ教条的ではなく理論があり、根底には厳しさをもちながら柔かさがあるように思えました。

この本の内容はかなり深いので、今後少しずつ紐解ていきたいと思います。

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