漫画ですが。(横山光輝版)
連載開始は1971年。
単行本は全60巻。
今回は漫画文庫版で全30巻にまとめてあるもの。
横山光輝の漫画は高校生の時に「水滸伝」を読んでとても興奮し、
大人になってから「項羽と劉邦」を読んだこれも始皇帝以後の話で
とても面白かった。
三国志は主たる登場人物は知っているが読んでいないので
詳しくは知らず、読むにしてもとにかく長い。
しかし、随分前に読もうと思い、ヤフオクで買ったものの、
時間があるときでないと途中やめになり、時間が経つと忘れるので
また一巻から読み直しという情けない事の繰り返し(笑)
2月くらいからまた始めから読みだして、ようやく全巻読破しました。
知っている人は師っていると思うが、三国志は“史実版”と
脚色してある“三国志演技”の二つがある。
横山光輝三国志は“三国志演義”が元になっている。
細かい内容は省略するが、劉備、関羽、張飛、曹操などは有名だが、
彼らの死後もかなり長い。諸葛亮孔明後半の主役となるが、
どうも前半のような魅力的な人物が登場しない。
本書でも書かれていたが、蜀に有能な人材がなかなか出てこなかった
のが理由だろうか。
そのぶん、後半は前半に比べ興奮度は落ちてきたが、
司馬懿と孔明の最後の戦い以後はそれなりに楽しめた。
最後に蜀の皇帝劉禅が魏に降りるエピソードは愕然とした。
姜維が嘆いたように読んでいても嘆かわしい。
歴史書としては内容が濃く、学ぶ事も多く楽しめるが、
人間の歴史として思うことは、
本当に人類の歴史は戦争の歴史。
この三国志の舞台でも何万人という人が何度も何度も何度も死ぬ。
当時の人の心はわからないが、何故人は争うのかという疑問は浮かぶが、
ここまで人類の長い間戦争の繰り返しを思えば
平和な時代のほうが珍しく稀有であり、平和の時代に生まれた我々は
何を考え学ばなくてはならないのかと思うのである。
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