2016年4月21日木曜日

横山光輝 三国志

今になってだけど、三国志を読んだ。
漫画ですが。(横山光輝版)




恐らく漫画版では日本で一番有名な横山光輝版三国志。
連載開始は1971年。
単行本は全60巻。
今回は漫画文庫版で全30巻にまとめてあるもの。

横山光輝の漫画は高校生の時に「水滸伝」を読んでとても興奮し、
大人になってから「項羽と劉邦」を読んだこれも始皇帝以後の話で
とても面白かった。

三国志は主たる登場人物は知っているが読んでいないので
詳しくは知らず、読むにしてもとにかく長い。
しかし、随分前に読もうと思い、ヤフオクで買ったものの、
時間があるときでないと途中やめになり、時間が経つと忘れるので
また一巻から読み直しという情けない事の繰り返し(笑)

2月くらいからまた始めから読みだして、ようやく全巻読破しました。

知っている人は師っていると思うが、三国志は“史実版”と
脚色してある“三国志演技”の二つがある。
横山光輝三国志は“三国志演義”が元になっている。

細かい内容は省略するが、劉備、関羽、張飛、曹操などは有名だが、
彼らの死後もかなり長い。諸葛亮孔明後半の主役となるが、
どうも前半のような魅力的な人物が登場しない。
本書でも書かれていたが、蜀に有能な人材がなかなか出てこなかった
のが理由だろうか。
そのぶん、後半は前半に比べ興奮度は落ちてきたが、
司馬懿と孔明の最後の戦い以後はそれなりに楽しめた。
最後に蜀の皇帝劉禅が魏に降りるエピソードは愕然とした。
姜維が嘆いたように読んでいても嘆かわしい。

歴史書としては内容が濃く、学ぶ事も多く楽しめるが、
人間の歴史として思うことは、
本当に人類の歴史は戦争の歴史。
この三国志の舞台でも何万人という人が何度も何度も何度も死ぬ。
当時の人の心はわからないが、何故人は争うのかという疑問は浮かぶが、
ここまで人類の長い間戦争の繰り返しを思えば
平和な時代のほうが珍しく稀有であり、平和の時代に生まれた我々は
何を考え学ばなくてはならないのかと思うのである。

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