2014年12月24日水曜日

2014年のクリスマス

こんな事を書くとまた偏屈野郎だと思われそうだけどね。

歳のせいもあるかもしれないが、
プライベートな生活環境のせいもあるかもしれないが、
若い頃に比べるとクリスマスって年々どうでも良い気がしている。

仕事柄、クリスマスに関わるものを頻繁に目し、
クリスマスソングを浴びていると意識しない訳にもいかない。

若い頃は表向きにはクリスチャンじゃないしと言って敢えて意識しないって事もあったが、
そもそも、考えれば考えるほど、「なんだこのクリスマス洗脳は?」
って思えてくる。

ネット上でも言われているが、そもそもクリスマスの意味はわかってないのに只メディアやマーケティングに踊らされて浮かれて、ケーキやチキンを食べて騒いでいるというだけの事ではないか。

某所では「クリスマス粉砕」ってアンチクリスマスのデモなんかもあったらしいが、
意識しすぎている姿が余計に虚しくて笑えてくる。

と批判的な事を並べたものの、子供の頃はやはり楽しみなイベントの一つであり、
プレゼントを頂くという夢もあり良いものだと思う。
そもそも日本には無いファンタジックな世界(サンタクロースの世界など)がクリスマスには付随していて、そこにはキリストとは無関係ながらも魅了されている。
それに様々な業種が乗っかり一大イベントと化したのだろうけど、
人(子供)にプレゼントを贈ったり、交換したりする文化としては、一年に一度一斉に贈る相手を想像し思いやりの気持ちが生まれる行事だと思うと悪くは無いね。

2014年12月22日月曜日

軍師官兵衛 終了

    ついに昨日NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」が最終回を迎えました。

    最後の関ヶ原の戦いは時間の都合だかわからないがやや駆け足なスピードだったけど、
    一年通してはやはり三英傑が次々と登場するので見応えはありました。
    特に江口洋介の信長は鋭いオーラが出ていてハマり役だったし
    あと、茶々(淀)の二階堂ふみも非常に良かったと思う。
    もちろん主役の岡田准一も回を重ねる事に役が沁み付き
    アイドルとは思えない風貌になって気もした。


    CG技術でかなり臨場感が表現できているのも最近の大河の特徴。
    城や風景など本当に雰囲気が出ている。



    さていよいよ来年は「花燃ゆ」
    松陰の妹が主役の幕末!!

2014年12月18日木曜日

大雪

北海道付近の爆弾低気圧の影響で
ここ東海地方(名古屋など)でも積雪の予報が出ていた。

朝起きたら雪景色かも。
との予報だったが、実際起きるとなんとまぁ・・






















名古屋では20cm以上の積雪だそう。
一宮でも10cm以上積もっておりますね。

幸いに今日は仕事が休み。
配送の仕事なので、もし仕事だったらと思うと恐ろしい・・
休みでほんとに良かった~
感謝。

2014年12月4日木曜日

世に棲む日々 二巻

この巻の途中で松陰は刑死となる。

司馬遼太郎は、革命の初動期には詩人的な預言者が現れ、「偏癖」の言動をとって世から追い詰められ非業に死ぬ。
中期には卓抜な行動家が現れ、奇策縦横の行動をもって雷電風雨のような行動をとる。
その事業家もまた多くは死ぬ。
それらの果実を採って先駆者の理想を容赦なく捨て、処理可能なかたちで革命の世をつくり、大いに栄達するのが処理家たちのしごとである
松下村塾は世界的な例から見てもきわめて稀なことにこの三種類の人間群を備えることができた。

と書かれてある。

戦国時代以降の永く続いていた徳川時代からまさに明治の維新が起こるまでの間の変革はまさに激動だということがよくわかる。
竜馬や新撰組のことはある程度知ってはいたが、この時代の状況は非常に複雑極まりない。
幕府あり、全国に藩があり、そこへ外国が乗っ取り(考えようにより)にくる。そして天皇も。
思想も様々で人を殺す事の悪(罪)のレベルも現代ともまた違う。

松陰亡き後、大揺れに揺れる日本国の中で長州藩の高杉晋作が動き出すのだが、
生まれや育ちが松陰とかなり違うエリートな彼が革命を起こそうと志すまでの経緯や紆余曲折も知らなかった。
剣術、詩、絵画などあらゆる分野で才能を持つ高杉晋作が何をやっていいのかわからなくなり、一時期藩主に使える平凡な生活もまた福なりと思っていたら、途端に革命への道へ進む瞬間が面白い。

2014年11月28日金曜日

世に棲む日々より

司馬遼太郎の小説「世に棲む日々」より

吉田松陰の最初の弟子となる金子重之助は、
松陰とは矯激な行動家であるので意気盛んな男かと思っていたが、
意外にも婦人のようにやさしく、声までが温雅でしなやかだったらしく驚いた。

金子は松陰が婦人のようである事を指摘したところ、
松陰は、「私はそのような自分であることを望み、そのように自分を教育しているのです」と語った。

「人生において大事をなさんとする者は、和気がなければなりませぬ。温然たること、婦人、好女のごとし」
これは松陰がすきな言葉であり、
婦人、好女のようにおだやかな人柄をもつことにおいて初めて気魄を養うことができる。
言葉つき丁寧にして声低からざれば、大気魄は出ずるものにあらず。と松陰は言った。

2014年11月20日木曜日

聖武記附録より

聖武記附録(清の時代の魏源の著作)より

古に仿(なら)えば今に通ぜず
雅を択べば俗に諧(かな)わず
「古学ばかりの世界に密着しすぎると、現今ただいまの課題がわからなくなる。
また、格調の正しい学問ばかりやっていると、実際の世界の動きにうとくなる。」

吉田松陰思うに、
学問ばかりやっているのは腐れ儒者であり、もしくは専門馬鹿、
または役立たずの物知りにすぎず、おのれを天下に役立てようとする者は、
よろしく風のあらい世間に出て“なま”の現実をみなければならない。

世に棲む日々(司馬遼太郎著)より抜粋

2014年11月18日火曜日

吉田松陰を読んだ


吉田松陰に興味を持ったのは来年(2015年)の大河ドラマが吉田松陰に関わっているからではない。

一冊の本「覚悟の磨き方」に出会い、今までに出会った思想、価値観とは違う何かを感じた。
ある程度は幕末の出来事は知っているので吉田松陰の名は知ってはいたものの詳しくは知らなかった。















それは安定や安心、ましては快楽、享楽などを良しとするものでは無い。
神や宗教、悟りなどとは違う位置で学問を持って自己を研鑽する思いがあった。

吉田松陰は言う。
使えない学問には意味が無い。
実践して活きるもの。

普通に読めば当たり前の道徳的観念が連ねている本のようではあるが、
激動の幕末に型破りな行動を多々起こし、何度も投獄され、松下村塾を引き継ぎ人にお教えをし、最後には幕府に処刑されるという生き方をされた人の重みがある。

その後どうにも詳しく知りたいと思った。
ならば小説で吉田松陰を読んでみようと思い、ここは有名な山岡壮八先生の著書で読んでみようと文庫本2冊を買って読んでみた。


実は今までは時代小説は読みにくくて苦手だった。
しかし、松陰に興味を持つあまりなのか山岡壮八の文章が面白いのかスラスラと面白く読めた。
出生前から処刑までが描かれているのだが、まさに波乱の人生。
かつ信念、志を持って人生を全うした方だった。

幼少期から勤勉で(そう教育された面もあるが)、知欲の鬼であり、実直で優しく、自己よりも他を重んじる。
ただそうした背景には自己に厳しい面があった。

そうした松陰から自分自身、非常に甘く生きているなと思わされる。

楽しく生きていればいいのか
夢が叶えられればいいのか
やりたい事がやれればいいのか

苦しい人生が駄目なのか
夢が叶わないと駄目なのか
淡々と生きているのは駄目なのか

幸せ求めるだけでいいのか
不幸だらけの人生が悪いのか

今一度人生を考えさせられ、希望を頂いた。

2014年11月13日木曜日

禍福は糾える縄の如し

幸福と不幸は表裏一体で、かわるがわる来るものだということのたとえ。

苦あれば楽ありのように、
世の原理の言葉ですね。

同義語は多々あります。

2014年11月6日木曜日

知足

足るを知らなければ満足はなく、
満足することを知らなければ感謝の念の湧きようもない。

そして感謝が無いということはきわめてあらわに、
その人間の生涯の幸福を決定づけるということだ。

山岡壮八著「吉田松陰」より


兎に角忘れがちな事であります。
常に胸に留めておきたい事。

2014年11月5日水曜日

精神的なものの変化は小さな事でも大きい

今の仕事はかなり個人プレーな仕事である。
与えられた業務を遂行さえすれば、
それほど叱られたり細かい事を言われることも殆ど無い。
逆に褒められたりすることも滅多に無いもの。

納品先の方とも営業では無いのでそれほど深い関係は無いものの、
店によりかなり雰囲気が違い、毎回冗談ばかり言って面白い店もあれば、
面倒な店や雰囲気の悪い店もある。

とまあ淡々と兎に角日々過ぎるのであるが、
どんな仕事でも同じだろうけど、時間をかければ丁寧にできて当たり前。
時間が限られているのでどれだけ手を抜くかという事も大切だ。
無茶苦茶レベルアップを目指しているわけでは無いが、
やはり自分なりのポリシーを持ってせめてこのあたりまではやろうと決めて
日々業務をこなす。
そんな中、納品先の方に仕事の事で具体的に褒められたらやはり嬉しいものだ。
心軽く明るくなるなぁ。