2015年1月11日日曜日

世に棲む日々 三巻

「世に棲む日々」も後半に入り、松陰亡き後の高杉晋作にスポットが当たりだす。
ここからは本当に知らないことだらけで、実にめまぐるしく情勢が動く。
とても今の日本では考えられないような、日本の中の藩(長州)が他国と争い、
はたまた、幕府からも攻められるという大荒れな流れ。

しかし、面白味があるのは、攘夷攘夷といっていた思想がイギリスや上海の状況を目の当たりすると、
一気に開国論に変わるという様。
井の中の蛙だという事が当時の日本人には当然ながらわからなかったのだろう。

高杉晋作とは何と不思議な男だ。
最も印象に残ったのは日本の一部がイギリスの植民地になるのを水際で防いだのは高杉晋作だったということだ。
たった一冊で様々な事が起きまくり、濃厚な一巻だった。

個人的に井上聞多が非常にカッコイイ。

世に棲む日々(3)

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